働きたいのに働けない。親のすねをかじりながらの療養生活。
こんにちは、いちるです。
自分がパニック障害だとわかってからしばらく、自宅療養の日々を過ごしていました。
先生から
「パニック障害は、頑張り過ぎてしまった人がなりやすい病気。今はとにかく休養が必要。」
と言われ、都内で一人暮らしをしていた私は、両親と相談し、部屋を引き払って実家に帰ることになったのです。
療養している間、収入がなくなった私は、完全に親のすねをかじる生活でした。
「働けないのだから仕方ない。生活費のことは心配しなくていい。」
という父の言葉に甘えていました。
嘱託職員として働いていた父。
現役の頃に比べたら収入も減り、それでも老後のためと貯金していただろうに、きっと私のためにその貯金から私のために生活費を捻出してくれていたんだろうと思います。
私自身、子供を持ったからこそ
「子供のためなら」
と、貯金を切り崩す事など何ということはないいのだとわかりますが、当時の私は親に生活費を出してもらっていることが申し訳なくて情けなくて。
働きたい気持ちはあるのに、体が言うことを聞いてくれない。
漠然とした不安感で毎晩眠れない。
夜眠れないから、比較的症状が落ち着いている昼間に眠気が来て、昼に寝る。
という、昼夜逆転の生活でした。
夕方になってくると、ソワソワし始め夜はとにかく怖かった。
これはパニック障害について勉強していてわかったことなのですが、
昼間は交感神経が優位ですが、夕方になってくると副交感神経系が優位になります。
すると、リラックス状態にある時に、不安やネガティヴな思考を呼び起こしやすくなるそうで。
ということは、せっかくお休みしている交感神経を無理やり刺激している状態。
リラックスすべき時間に、戦闘状態になってしまうわけです。
特に私は昼夜逆転の生活で体もおかしくなっていましたから、もう体内リズムもめちゃくちゃでした。
今でこそパニック障害についての知識も増えましたし、対処法などもわかってきましたが、当時は今ほどネット環境もなかったので、とにかく夜ちゃんと寝るということくらいしか出来なかったので、昼間どんなに眠くても頑張って起きて、夜になったら眠くなくても目を閉じている、というのを繰り返していくうちに、ちゃんと夜眠れるようになりました。
それから2ヶ月ほど過ぎ、体調も落ち着いてきた頃、いい加減働かなければと思い、私は求人情報誌でバイトを探し始めました。
母からは
「もうずっとこっちにいるつもりなら、バイトじゃなくて正社員の仕事を探しなさい。」
と言われ、正社員の仕事を探したのですが、なんの資格もスキルも持っていない私が正社員の仕事を探すのはなかなか大変でした。
しかも、パニック障害。
いつ発作を起こすかわからない、そんな状態で正社員として働くことなんて出来るのだろうか。
不安しかありませんでした。
しかし、いつまでも親に頼ってはいられません。
とにかくなんでも良いから、資格もスキルもなくても正社員で働けそうなところ。
社員登用制度のあるところで働こう。
そう思って、人材派遣会社に登録するところから始めようと思いました。
早く、働かなければ。
しかし、この私の気持ちの焦りが、これまでの人生最悪の精神状態を作り出すこととなってしまったのでした…。