そもそもパニック障害とはなんぞや。
こんにちは、いちるです。
今でこそ、パニック障害という病名をよく聞くようになりましたが、
私が発症した当時、つまり15年前はまだほとんどその病名が知られていませんでした。
もちろん私も知りませんでした。
パニック障害とは、一言で言えば
「脳の誤作動によって、突然動悸やめまい、窒息感や手足のしびれなどの症状を一気に起こす発作を起こし、その恐怖感・不安感から日常生活に支障をきたすもの」
です。
ちなみに、
パニック障害→発作を起こすのではないかという不安から生活や行動に支障をきたす
パニック発作→突然の動悸・めまい・窒息感・手足のしびれなどの症状を引き起こす
ので、障害と発作は別物です。
初めて発作を起こしたのは、バイト中でした。
突然の激しい動悸
冷や汗
現実感がなくなり、呼吸が早くなり、気が遠くなるような感覚がして、
急いで休憩室に逃げ込みました。
このまま死んでしまうのではないか
という恐怖感に全身支配され、震えが止まりませんでした。
が、しばらくすると今までの症状が嘘のように消え、いつも通りになったのです。
今はもう、これが典型的なパニック発作だとわかるのですが、
当時の私は自分の身に何が起こったのかわからず、戸惑うばかりでした。
それからというもの、
またあの症状に襲われるのではないか
という恐怖感(予期不安)から、体調を崩すようになりました。
電車通勤していたのですが、朝の満員電車はもし発作を起こしたら逃げられないという恐怖感から乗るのが怖くなってしまい、体調不良を理由にバイトを辞めました。
それから母に付き添ってもらい、病院でありとあらゆる検査をしたのですが(母ももちろんパニック障害という病気を知りませんでした。)、体のどこにも異常はなく。
不調の原因がわからないまま、時間だけが過ぎていきました。
そんなある日、母の友人から
「もしかしたらパニック障害かもしれないから、精神科を受診してみてはどうか」
と言われたのです。
パニック障害…?
初めて聞く病名、そして精神科というワードに絶望感のようなものを感じました。
精神科に対して、完全な偏見を持っていましたし、自分には一生縁がないところだと思っていたからです。
けれど、体に異常がない限り、もう精神的なものとしか考えられないからと母に説得され、私は精神科のドアを開けることにしたのです…。